2012年9月19日水曜日

九州オフレポ


九州オフレポなんよ。
やっぱり間違っているところあるとおもうんよ。
知っての通り我輩畜生やからね(予防線再び)


*博多到着~集合編
 前日体調を崩しつつも無事博多駅に到着した私はショックを受けていた。何にって?……案外でかかったんよ、博多駅。いや、そのそりゃ東京駅とかに比べりゃ普通だけど……想像より。
そんなこんなで気おされながら、舞城ジョジョを読みつつ皆の到着を待つ優雅な昼下がり。
あれ、何だか呪術師然とした好青年が下から覗き込んできたでござる……そんなこんなで僕は無事オフ面子と合流したのであった。

・れんげさん
 ああ、対主催チームだったら間違いなくリーダーや! と思わせる謎の安心感。
 全身から発せられるいい人オーラに思わず拝みそうになること必死。
・GJ師範
 『オーズのOPにおける火野映二の格好』といえばわかる人はわかるのではないか。エスニックとかオリエンタルとかそんな感じの格好をした若者。康一君が来ると聞いた瞬間、チラチラ駅の方を見る乙女ムーヴを発動しはじめる。なんでさ。
・エクステさん
 今回の紅一点。割と大荷物持たせたまま移動をする書き手勢は鬼畜。どう絡もうかとおもったらスパロボの話題で容赦なくフィッシュされる御仁でござった……! わぁい超楽しい。
・墨さん
 オイ、誰だよピザとかいったの! ぜんぜん太ってねーじゃねーか!
コミュ障とかいうのも嘘八百のコミュ強ップリ。訴訟も辞さない。ただヒモ生活は事実だった模様。本人否定してたけどヒモですよありゃあ……相手男だけど。本人ルームシェアって言ってたけど。

康一君と合流後、お昼を食べに向かう一行。
あ、康一君はいつも通りでした。


*昼ごはんと時間つぶし編
・お昼
 「博多っぽいものが食べたい!」
 「博多っぽいの……?」
 「「「「……ラーメン?」」」」
 我々の発想力の貧困さに脱帽。
 あ、昼飯のラーメンはうまかったとです。山口県民ゆえやっぱり豚骨が好みなのよね。
 2:4で別れたのでれんげさんとカウンターに。二次スパとかスパロボの話をちょこっとする。
 「なんでテニアああなったし」「しかたないです」

・ゲーセン
 時間つぶしにゲーセンで以前も書き手総がかりでやったと言うクイズゲームに挑戦。
 結果「敗北を知りたい……!」
 ふふ、6人がかりで相手を圧倒するこの快感……!
 隣で2人ぐらいでやってる小学生とは目を合わせられませんでした、ええ。


*映画「るろうに剣心」視聴編
 後から聞いたことだが俺以外のほぼ全員がクソ映画を見る気概で足を運んでいたようだ……なんでさ! 俺は普通に楽しみにしとったんやぞ!
結果、超面白かった! ん? 何が一番面白かったかって?

 ……そりゃおめぇ武田観柳だろうよ。

とにかく武田観柳のテンションが異常だった。
・原作版「仕方が無いからガトリングガンを使った」
・映画版「ガトリングガンを使いたくてたまらなかった」
ぐらいの違いがあります。
 金をばら撒いてヒャッハー!とか、ガトリングを向けて「降伏しろ! ひざまづけ! いや、服を脱げぇぇぇ!!」とか、神谷道場を襲うチンピラがどう見てもモヒカンぽかったり、となぜか一味から漂う世紀末臭。まぁある意味明治維新って激動の時代だし間違ってないのかもしれないけど!その他にもふんわりとした軌道を描く対空牙突とか見所もたくさんでした!
 正直映画館に足を運んで欲しい。きっと満足すると思う。なお我々は6人とも満足した模様。

 ……いや、真面目な見所も多くて普通にいい映画だったんですよ!
 変態機動の飛天御剣流とか体術とか! 強敵感溢れる鵜堂刃衛とか! 流れるような背車剣とか。 最後の剣心&左之助無双とかは超かっこよかったし! 多対一の戦闘とか見所も多かったんですよ!
 ただそれを上回るほどのインパクトが武田観柳にあった。それだけのことなんです……

 なお、映画館で大爆笑していたのは我々ロワ組だけだった模様。
 ロワ書き手怖っ、近寄らんとこ。

 なおその後、『武田観柳ロワやろうぜ!』『俺ODIOロワに武田観柳出そうぜ!』『サンデーロワに武田観柳だそうよ!』とかほぼ武田観柳の話題だけで一時間潰す。

*呪われし飲み屋編
 移動を開始するも地図の読めない幹事(笑)によって盛大に迷う。
 エクステさん「地図印刷しててくださいよ!」
 あい、すいまてんorz
 エクステさんがスマホじゃなかったらどうしようとしてたんだ、俺。

 なんとか飲み屋に到着し、おビール様の洗礼を受けつつトーク!
・れんげさんにお土産同人誌を渡す。喜んでもらえた用で何より。
・墨さんもれんげさんにお土産同人誌とかを渡す。
・臭い人墨さんと初対面の人置き去り伝説/ごでぃのんさんゲロ野郎伝説を墨さんから聞く。えー、マジで謝った方がいいと思います。
・あ、普段はいい人だってのも聞きましたよ!(フォロー)『言い出せずに自分が寄稿した同人誌買っていった伝説』は割と萌えキャラだと思います。
 ・「○○○○は神クソ書き手。神書き手でありながらクソ書き手でもある唯一の書き手」「俺のクラスタではマジ口に出来ないんだけど……」まるでうかつに口出せない某神聖四文字みたいな扱いだな。○ー○ん。
・魚介類に舌鼓を打ちつつ、いい感じに酒が入ったので意識落ちる。池袋に続き二回目。
 ……はぁい、今回のスーパー土下座タイム。
 ……すてきち氏から連絡着てたぁー!!
 幹事が意識なくすとか……ないわーマジないわー。ホントごめんなさいマジごめんなさい。
 全力で謝りながら博多駅に向かう。
・師範、できあがる。
 「全然酔っ払ってないですよ!」
 いや、そういうやつは漏れなく酔っ払いなんスよ! 微妙にふらついてるし! 結構大きな声で電話するし! 電話口で「殺すぞ!」とか「クソが!」とか言ってるし!(それはいつものことらしい)
ロワ書き手怖っ、近寄らんとこ。
なお相手は臭い人こと広瀬さんだった模様。うーん、仲がいいっていいことだね!

*宿命の合流~時間つぶし編
・すてきち氏と合流
 れんげさん「ステルス鬼畜っていうぐらいだからもっと鬼畜っぽい人かと思ってましたよ~」
 すてきち氏「えっ」
・マックで2時間ぐらい時間を潰す。
・師範、康一君、墨さん死亡確認! 残った4人でスパロボトーク
 「ガンダムXサイコーや!」「ギリアムサイコーや!」「αシリーズは何だかんだで好き!」「マイトガインを出そう!」「ファフナーせっかく出たのに」「ファフナーハマダデテマセンヨヤダナァ」 「いや、ジ・インスペクターは面白いんですって!」「DWは一話のアレはいいんだけどそれ以降が……」「Dオリジナルキャラwwwww」「ルイーナのシュバルツバルトさんの話はやめろォ!」「ギリヴィレいいよね……」「いい……」「真・魔装機神を救ってくれよ!」「いや、アレは……」「したらばのでたらめスレ後半書いてたのは俺だぁ!」
  ……いろいろあった。発言者は伏せる。

*愛と憎しみのカラオケ編
 また迷ったよ(笑顔) いい加減機種変しませんかね、俺。
 迷った挙句付いてみたら「予約入ってませんねー」との返答。アルェー?
 結局俺が予約取ったのはどこだったんだろう……え、幻?
 その埋め合わせか知りませんが、非常に広い部屋を割り当てられる。
 この間も思ったがやっぱり広い部屋が良いね。移動が楽ってのはいい。

・カラオケ開始
 全体傾向として非アニソンの割合がそこそこ多かったような。
 銀杏BOYSとか珍しいのが連続ではいったりとか。
 2時間程度で喉がつぶれる&4時間後には睡魔でダウン。
 話に聞いたところではスーパー墨さん師範康一君タイムがあった模様。
 起きたらアニソンじゃ無いのが流れていた記憶はある。
 
はい傾向と対策
・れんげさん:
ロボアニソンや90年代アニソンだけでなく康一君のラインナップにもついていっていた万能タイプ。やっぱり何か世代とか好みがかぶる……俺以外で素で"プリズム"入れる猛者がいるとは思わなかった。なお歌はれんげさんのほうがダンチでうまい模様。
・墨さん:
ザ・エンターティナー。
特記事項にもあるとおり、ネタも仕込みつつ、普通の曲も入れたりとバリエーション豊富な男。あと歌もうまいわで何この完璧超人。いいかみんな、ツイッター上のあれは擬態だよ。あ、今度会ったらもう一度「RABBIT MAN」お願いします。
・康一君:
いつもより非アニソン大目だった印象。まぁ特撮分かる人もいつもより少なかったしね!その分いつもより違うエンジンでフィーバーしてた印象。
・エクステさん:
ロボアニソン+ポケモンとかF-ZEROとかとっても任天堂なラインナップ……! 「W-infinity」の"Drive!"とか言えたんで満足です。
・GJ師範:
ニャル子のOPで先陣をきった切り込み隊長。最近のアニメや特撮などを中心に入れてきたり、他の人とのデュエットが多かった印象。あ、「Time judged all」がデュエット出来て僕は満足です。
・すてきちさん:
えー、あ、そ、その歌ってません。
孤高氏の小説読んでたりした模様!
本人曰く「酒飲みたかった」――パッシヴスキル、土下座ムーブ発動。(心の中で)

<特記事項>
・れんげ氏と墨さんの「fancy baby doll」は神。
 「ゆかりんは世界一可愛いよー!」「ありがとー!」合いの手まで完全再現
 振り付けをこなす墨さん(サイリウム準備済み)と応えるれんげさんのコラボによる破壊力によって全員の腹筋が死ぬことに。マジであれは見といた方がいい。

*その後編
 gdgdターイム。何でマジでファミレスないのパート2。おかげで某フライドチキンでだべることに。
 やっぱりごでぃのん伝説とかヒモとか皆川ロワとか「Ⅱ世のネプチューンは許さない」とかそんな話題。
 墨さん「○○さん、ロワクラスタじゃねえから! でもロワ関係者と5人ぐらいリアルであってるのな! なんだこれ!」何なんでしょうね。
 
・ポケモンセンターへ
 駅ビル内にあるポケモンセンターへ移動。だがしかし大半の連中は近くの本屋さんに流れるという事案が発生。
 師範・エクステさん「なんで一言言ってくれないんですか!」
 他の人「あ……誰か言ってなかったの?(冷や汗)」
 康一君「うん、むしろ何で師範とか言ってくれなかったの?」(上から)
 やっぱ康一君畜生・オブ・畜生やわ(褒め言葉)。
 
その後、ウッカリとすてきち氏は昼過ぎに離脱。
実家への岐路に着く。うーん、いつか(特にすてきち氏に)リベンジかまさんとね……

2012年9月1日土曜日

第2回パロロワ名作劇場

あいも変わらず感想を垂れ流そう。
というわけで今回は珍しいロワをチョイス。


剣客ロワ第55話:ジゲンを穢す者

http://www15.atwiki.jp/kenkaku/pages/85.html


~ロワの雰囲気とマッチした表現~



さて、この話の何が好きかと言うと一つの地の文に集約される。

場面としては参加者、武田赤音が偶然物陰から見た老人の剣術を模倣する。
だがその剣術は門外不出の剣であり、太刀筋を盗まれたことを知った老人、東郷重位が逆にその素振りを目撃してしまう。
その老人が盗まれた剣術を評した一言である。

 それは異形の示現の庶子であった。

さらに文章はこう続く。

 それはあり得ぬ、あってはならぬ所から現れた。 
 そしてその庶子は、人の礼節を一切弁えぬ鬼子であった。 
 決して存在を許されぬ、おぞましき禁断の私生児であった。 
 ならば、その庶子はその親が責任を持ち間引かねばならぬ。 
 ならば、あの薩摩を冒涜せし異形の剣は滅ぼさねばならぬ。 
 薩摩の剣が盗まれた、その忌まわしい事実をも消すために。

この一連の文章が、たまらなく好きなのである。

まず単純に文章として美しい。
剣術を子に例え、"鬼子"、"禁断の私生児"、"間引く"といった子に関連する言葉を使うことで非常にまとまりの良い文章になっているのだ。「異形の示現の庶子」という比喩だけでもゾクリとくるのに、ここまで畳み掛けられると鳥肌が立ちっぱなしである。
また、これより前の文章で赤音の妖しい魅力を書くことで、盗まれた太刀筋=示現流を穢す鬼子という想像をしやすくしているのも見事である。

そしてこの比喩が特に秀逸だと感じるのは、これが剣客ロワならではの表現である、ということだ。
剣客ロワはwikiのタイトルや地図を見ても分かるとおり、非常に雰囲気を大事にしているロワである。コンセプトがコンセプトなだけに参加者も現代より過去の住人が圧倒的に多く、"鬼子"や"間引く"といった時代がかった言い回しがロワ全体から見てもしっくり来るのである。
同様の表現をしたとしても、現代が舞台の作品が多い他のロワではこうはいかないだろう。

またもう一つ、この一文が優れていると感じる点が、史実出展である東郷重位のキャラ立てに貢献しているということである。
剣客ロワの特色のひとつに、過去に実在した剣豪を多数登場させているという点が上げられるが……彼らは実質オリキャラみたいなものである。そして入り乱れる版権キャラクターに太刀打ちできるよう、様々な個性が持たされている。(その極まったものがルー語を操る坂本竜馬である。彼は彼で新しい坂本竜馬像を垣間見れるので必見)

その中で東郷重位の個性の一つとして"示現流に対するこだわり"があった。剣客ロワ参加者は剣客ゆえに大なり小なり自分の流派に対し"こだわり"があるのであるが、東郷重位のそれは"自国(=薩摩藩)の軍機機密"と同義であり、他の参加者と比べてもより強いものだった。

そこにこの話で盗まれた太刀筋を"異形の示現の庶子 "と表現したことで、その"こだわり"が"執念"や"狂気"に近いところにまで肉付けされたように感じた。
それは他のキャラにはない魅力であり、事実、次の話で東郷はある種の境地、または狂気に至ることになる。その話に至ったのもこの話があってこそだろう。


残念ながら現在はロワ自体が停滞してしまっているようだが、東郷の、そして赤音の活躍がまた見たいものである。

……ウーン、読み返してみたがやっぱ好きだわこの話。